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2023.06.15

教会で結婚式~祈ること・歌うこと~

この教会で働き始めて、
「キリスト教」というものが今までよりもっと身近になってから
「祈る」という言葉を簡単に使えなくなりました。
  
それまでは普通に使っていた、
「晴れるように祈りましょう」
「無事の到着を祈っています」
「ご健康とご多幸をお祈りします」なんてことも
軽はずみに言えなくなりました。
  
私が感じた クリスチャンの方たちの「祈り」は
もっと真摯で清らかで尊いものに思えて、
  
それは神様への願い、賞賛、
もしかしたら日々の反省、
自分が犯した小さな罪を悔いることもあって
だけど、一番は「感謝」・・・のような気がします。
ではクリスチャンではない私たちは
祈ってもいないし感謝もしてないか、というと 決してそうではない、と思います。
  
ただ、それを声に出して、誰かに伝えたりしているでしょうか。
たとえば、 大切な人のカラダや気持ちが、毎日の生活が
健やかでありますように。
毎日が楽しく、心配なことなく 笑顔でいられますように。
  
そばにいても離れて暮らしていても、
大切に願う気持ちは一緒。
いつでもどこにいてもどんな状態でも
元気で楽しく、幸せに過ごしていますように。
  
きっとこんな気持ちを誰しもが近くの、
あるいは遠くの誰かへ
思ったことがあるでしょう? 
伝えられるのは、「元気でいる?」が精一杯でも。
これ実は、教会の賛美歌「GOD BLESS YOU」の歌詞そのものなんです。
  
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GOD BLESS YOU
神の御恵みが 豊かにあなたの上に注がれますように
あなたの心と体と 全ての営みが 守られ支えられ
喜びあふれるように、私は祈ります

GOD BE WITH YOU
神の御守りが いつでもあなたの上に注がれますように
あなたがどこにいるとしても 何をするとしても
いつでも神様が共におられますように、私は祈ります
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とある挙式で
この「GOD BLESS YOU」の最中に
涙が溢れて止まらなくなったご新郎様のお母様がいました。
拭うだけだった涙は曲の途中で嗚咽に変わり
震える背中を丸め、オルガンの音と、まわりの歌声の中に泣き声を、隠して。
急にハンカチで口元を覆ったお母様、最初は体調が優れないのかと思いました
 
 
でも違った、この「GOD BLESS YOU」の歌詞は、
離れて暮らす息子への、お母さんの想いそのものだった。と 気がついたのです
これからローズガーデンクライスト教会で結婚式を挙げられる、皆様。
ご参列の、皆様。
挙式のときはこの「GOD BLESS YOU」
大きな声で一緒に歌いませんか。
  
新郎新婦は、来てくれた皆様へ
ご参列の方は新郎新婦へ
そしてそれぞれ皆様の、大切な誰かへ
神様の祝福がありますようにと願って歌いませんか。
  
クリスチャンではない私たちの代わりに、
きっと先生が代表して祈ってくれるはずです。
なんて、図々しいでしょうか?
  
それではまた。