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ローズガーデンクライスト教会のスタッフによる公式ブログ。
教会での日々の出来事やお知らせ等を発信しています。

 

【ウエディングSTORY】10年越しの答え合わせ

 

ブライダルのお仕事を長くしている中で
今でも迷っていることがあります

私には 20代で亡くなった友人がいます
幼稚園からの幼馴染の彼女は 小さな頃から活発でいつも輪の中心
そんな彼女が 人生が花咲くまさにその時
20代の半ばで ガンに襲われました

あるとき彼女は私に言いました。
大切な彼と、ドレスを着て写真を撮りたいんだと。
その頃にはもう自分の命が長くないことを悟っていたのか
結婚することはきっとできないから、 せめて写真に残したいんだと。
そしてそれを、自分の棺に入れて欲しいと。

髪は抜けていたし 車椅子だったけれど
まだまだ元気で アクティブに動き回っていた彼女の
その覚悟が信じられなかった私は 驚きのあまり
笑ってはぐらかすことしか出来ませんでした。

結局私はその依頼を断わろうと思いました
まだまだ彼女が元気になる事を信じたかったし
撮影のときにその「棺に入れる」ことを考えながら撮りたくなかった

それに、ブライダルの仕事に入りたてのその頃の私は
本当の結婚相手じゃない人とウエディングの写真を残すということに
抵抗がありました

加療の期間を ロングバケーションと題し
車椅子で得られる権利を全て使って 遊べるだけ遊び
「わたしのカラダのことはわたしが決める」と
お医者様に直談判して入院のスケジュールまでも変えてしまう
明るい彼女に私は言いました

「もう少し、髪、生えてからにしたら?」
「・・・確かに!これじゃ ベール、付かないよね!」
と2人で大笑いしたその夏の終わり
彼女は旅立ちました

大切な彼の腕の中で そばにいる母親に
「ママ、愛してるよ」と言い残して。

別れの席で
友人たちが口々に言いました 本当にやりたいことを
全部やって行ったんだねと

 

バルーンリリース後の空

 

果たしてそうだったのか

あの時、彼女は必死の思いで 私に頼んだのではなかったか
女性の憧れのウエディングドレスを、
髪がなくても 一人で立てなくても 着てみたいと想う
その夢を 私が断わったのではないか
彼がいつか、自分じゃない人を見つける それでも
彼女の中で 彼と永遠に添い遂げたかったのではなかったか

自分の小さなこだわりで その願いを
叶えてあげられなかったのではないか――――――――

彼女が旅立ってから10年近く
今も私は同じ仕事を続けることが出来ています
それでも あの時 あの彼女の依頼を 断わったことが 良かったのかどうか
わからないまま まだ 答え合わせは終わっていないのです

きっと 答えなんて 出ないのかもしれない
私がいつか彼女に会える日が来たら
聞いてみようと思っています
きっと彼女は笑い飛ばすと思うけど。

暗い話になってしまいましたが
それではまた。

 

 

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