【ウエディングSTORY】出発の日
付き合って2年
元々知り合う前から20代のうち出発すると決めていた海外への放浪の旅。
1年間見聞を広げる為、会社を退職する日まで決めて計画を立てていたので
ひょんな事から人生の伴侶に出会う事は予想していなかった。
『運命』と一口に言ったら簡単かも知れないけれど
それは予想だにしない中、訪れた。
それをいつ彼に打ち明けようと悩んだ事が後悔されるほどに、当時”恋人”だった彼は
かなり寛大と思われる広い心で私の決意を受け止めてくれた。
出発の日。
空港まで送ってくれて出発便ぎりぎりまで手を握って付き添ってくれた。
別れ際、搭乗してから読んで欲しいと渡された手紙を携えて日本を離れた。
機内で離陸前に空けた封筒には彼の記入箇所が埋められ押印までされた婚姻届が1枚と
私の胸の中にだけ一生留めておきたい短い手紙が添えられていた。
泪が止まらなくて隣に乗り合わせた方から
ティッシュをそっと渡された事が
今となっては忘れられない思い出に。
これからもずぅっと宜しくね。