だれにとっても特別な結婚式
お母さんと喧嘩した
結婚を決めてから
結婚式の日程、式場まで全部お母さんが一緒になって決めた。
お母さんが主役なんじゃないか。って思うくらい
張り切って準備をしていた私のお母さん。
そんなある日。
仕事が急に休みになった私は
旦那と一緒にドレスショップへ。
ただ少し見に行くつもりが
ある1着のドレスに一目惚れ
その場で即決
その事をお母さんに伝えると
突然怒り出した。
色々言われたけど
「私の結婚式なんだから私の好きにさせて!!」
私も怒りが爆発してしまった。
その瞬間見せた、お母さんの悲しい表情。
それからあまり煩く結婚式の事に関しては話さなくなった。
別に日程も式場も一緒に納得して決めたけど
私の結婚式なんだから。。。
そんな思いがずっと続いてた。
結婚式の前日、プランナーさんと話してしていると
「明日はお二人にとっても大切な日ですが、
集まるゲストの皆さんはもちろん、何よりご両親にとっても
一生に一度の大切な日になりますね。」
その言葉を聞いて固まった。
一生に一度の大切な日。
私たちだけではなくお父さん、お母さんにとっても大切な日。
一人娘の結婚式は一生に一度だけ。
お母さんにとっても大切な日。
そんな大切なことに気づかなかった。
悲しい気持ちのまま結婚式を迎えたくなくて
プランナーさんに全てを打ち明けた。
お母さんとの喧嘩の話。
涙を堪えて話す私を見て、
優しい笑顔でプランナーさんが言ってくれた。
「明日は悲しい気持ちで迎えないで欲しい!
お母様と喧嘩したままなら明日結婚式で仲直りしましょう!
今までのごめんね。と、そしてありがとう。の気持ちを込めて
お母様には思いっきり楽しんで貰いましょう。
結婚式だから気持ちを伝えられるって事もあります。」
プランナーさんに言われた言葉が魔法に聞こえた
伝えたい気持ちは素直に言葉で。
結婚式は誰にとっても、大切な日。
それが結婚式。