特別な日
今日はあるお式でリングガールを任された、小さな女の子のお話です
当日教会にやってきた女の子は、お母様としっかり手を繋いで
不安げな表情でした
「練習どうだった?がんばれそう?」
リハーサルを終えて戻ってきた女の子に訊いてみると、
「うん…」
と不安そうな表情は変わらないまま
一人で広い礼拝堂を歩くのは、きっととても緊張することだったのでしょう
女の子のそんな不安げな表情が一変したのは、
お式直前にはじめて花嫁様を目にした時でした
エレベーターから現れたのは、普段とは違う、綺麗なドレスと輝くような幸せに包まれた花嫁様
それまでずっとうつむいていた女の子の、
目を一杯に見開いた顔が印象的でした
そしてお式本番
ウエディングロードを歩く女の子の足取りは確かで、立派にリングガールを務めてくれました
きっと女の子にとって、特別な日になったことでしょう
いつか大人になって人生のパートナーとの新たな出発点に立った時、
今日のことを、あの綺麗で幸せそうな「およめさん」の姿を、
思い出してくれるといいなと思うのです
自分の特別な日が他の誰かにとっても特別な日になる
そんなところも、結婚式の醍醐味なのかもしれません