結婚式までのエピソード
幼稚園に入園する前から同じアパートの上の階と下の階に住む家族ぐるみの付き合い。
小さい頃、母親に叱られたらすぐに上の階へ行き、おばさんに慰めてもらったっけ。
それまでは登下校も一緒だったのに小学からはお互いの性別を意識するようになり、
私は女の子友達と自然に付合うように変化した。
私達は偶然にも高校まで一緒。でも生きている世界が違うというか、
友達付き合いでも滅多にからまなくなっていった。
お互い両親が近くに一軒家を建てたから引越ししてしまい、
もう玄関出たら偶然居合わせるなんて事もなくなった。
さすがに高校卒業後はそれぞれの道を歩む事になったけど、
その頃から何故か距離が近くなったのはきっと
お互いこのまま離れてしまっては、と言う軽い想い」からだったのでは
と今になって思える。
2、3月にいっぺんは待合せをして、ご飯を食べて帰るという小イベントの催し。
たまに休みの日には私は手料理(もちろんママに大部分は手伝ってもらって)
彼のところは懐かしいおばさんの晩御飯を家族ぐるみでなんて大イベント。
それぞれに彼氏や彼女と呼べる相手がいたり、いなかったりだったから
私達は本当に”今でも仲の良い幼馴染”だった。
いつしかお互いの結婚観について話した時、ふたりで
「30歳でお互いに独身だったら一緒になろう」と10代の安易な約束をした。
まさか18、9歳の時点で30歳まで独身とは思わなかったし
それまでに少なくても私は幸せな結婚をしていると踏んでたのに…
独身だった。
私達は申し合わせた訳でもなく、何故かその年互いに
これと言う相手がいないまま運命の30歳を迎えた。
それからと言うもの 何も言わないけれどそこから特定の相手を作る事もせずに過ごし
お互いの実家へ顔を見せに行く頻度も変わらず
声に出さないまでも 「結婚」を意識するようになった
それから3年
何を持って”適齢期”というのかは不明だけれど 両親や兄弟からも
無言のプレッシャーに押され 彼からのプロポーズ
こうして来月、私たちは式と結婚式をする。