【ウエディングSTORY】あの時の君のよう
私の飼い猫は彼と出会う、ずぅっと前から一緒に暮らしてきた
会社で残業があり疲れて家に戻っても
いつでも私を待っててくれて。(当たり前か)
暖かく迎えてくれる姿に、癒されてきた。
前の彼との恋が終わって落ち込んだ時も
父が病気で入院してしまった時にも
私が落ち込んでいるのをただ黙って座って
じっと隣に居てくれて、何度救われたか分からない。
私には懐いていて いつでも一緒に過ごしてくれたね。
『ニャー』としか私には聞こえないけど。
きっと、その時々によって
励ましの言葉だったり、甘えた声色だったり
使い分けていたんだと思う。
時々、ベッドの隣にもぐり込んでは甘えて
ふたりくっついて眠ったっけ。
夏の暑い日でも君はお構いなしで
「暑いからあっち行ってよ」の言葉も
きっと分かっているはずなのに 知らん顔。
家の外には出ない君だけど毎日見てた窓の外で
その日は悲しい風景が見えたり
いつもとは違う何かが起きていたのかな。
いま私は彼と一緒に住んで、あの時の君のように
毎日 主人を待ち、その日あった出来事をいっぱい伝えて
時には、甘えてみたり
元気のない彼をそっと支える存在になった。
いつの日か、くっついて離れない私を
「猫みたいだな」って言いながら笑った彼を見て
天国へ行った君を思い出したんだ。
私たち、似たもの同士だったんだね。
そんな君を想いながら
私の猫のような新婚生活は楽しく続いている。