結婚式を迎える兄へ
今日まで一緒に育ってきた。
この家で同じ食卓を囲み 私は好きな食べ物は先に食べちゃうけど
貴方は一番最後に食べるから ケンカになったこともあったね。
私の反抗期は早くて長くて いつも両親を困らせていたっけ。
すぐフテくされて近くの公園で 時間が過ぎるのをずっと待っていた。
本当はすごくお腹が空いているクセに 自分からは素直に帰れなかった。
そんなとき いつだって迎えに来てくれた。
「一緒に謝るから帰るぞ」
その一言にいつも救われ いつも泣いて謝っていたね。
いつかお前が結婚するときが来たら
相手を連れてこい。
お前は見る目がないから俺が見定めてやる。
そう言われてからちょうど10年。
この人が私の結婚相手だよ。
どうかな。
そんなことをいいながら結局 婚姻届の証人にもなってくれたよね。
ときには同じ子供で。
ときには親みたいな説教で。
ときには良き理解者で。
今までたくさんの愛情で見守ってくれた。
そしてこれからもきっと その愛情は続けてくれるだろう。
貴方の妹で本当に良かった。
ありがとうお兄ちゃん。