Pastor Message 牧師からのメッセージ

お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ

 

洞爺丸事故

 

皆さんは今から61年前の1954年9月26日に起きた

洞爺丸事故をご存知ですか。

その年、台風15号が道南を襲撃し当時の国鉄の

青函連絡船「洞爺丸」が七重浜沖に沈没し1155名が犠牲となった

我が国最大の海難事故です。この時乗客であった二人の

アメリカ人宣教師 D リーパー(34)とA ストーン(52)は

周囲の船客に自らの救命具を与えたり励ますなどして船と

運命を共にしたのです。

その事を三浦綾子氏は「光あるうちに」の中で次のように

記しています。

「”今の日本に若いあなたたちこそ必要なのだ”と宣教師は

言ったそうである。そして、この二人の宣教師は異国の海で

その最期を遂げたのである。一人は札幌、一人は帯広に

住んでいた宣教師たちであった。嵐の中で自分の乗っている

船が転覆した時、果たして私たちは自分のつけている救命具を

他の人にゆずるという犠牲的行為をなすことができるだろうか。

みんなが必死の時なのだ。一旦身に着けた救命具をわざわざ

ひもをほどいてやることは誰も強いはしない。たとえやらなくても

誰も非難などしない。誰もが生きたいのだ。他人のことなど思いやる余裕

もない時なのだ。そんな緊急の時にこの二人の外国人宣教師は

見も知らぬ、行きずりの他国の若者に、自分の命を救うべき救命具

をゆずったのである。誰にも命ぜられず、強いられもしなかったのに。

(中略)

愛するとは何か。即ちこの最も大切な自分の命を人に与えることこそ

愛すると言えるのではないか。」(P.81~82)

「愛とは何によって測ることができるでしょう。友のためにいのちを投げ出す

こと。これより大きな愛はありません」(キリスト)

自分には真の愛がない者であることをつくづく知らされます。