PASTOR BLOG 牧師からのメッセージ

お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ

2019.11.19

愛は自分の利益を求めず

人は何かあると算盤をはじきやすいものです。

すなわちそのことをすることによって

自分に得になるのか損になるのか

それによって判断し行動しやすいものです。

犠牲になることなどなるべく避けて通りたいものです。

あなたはいかがでしょうか。

さてあなたのお母さんはあなたが成人してから

あなたがこの世に誕生し子育てをしていた時

夜中に起こされ 泣きわめくあなたを抱き

授乳した時の深夜勤務手当

汚れたオムツを取り換えた時の時間外手当を

請求されたことがあるでしょうか(笑)。

本当の愛は奪うものではなく無償で差し出すものです。

犠牲が伴うものです。

愛ほど語るにたやすいことはありません。

「愛する皆さん!」なんて選挙になると

政治家はマイクで叫びますもんね。

しかし愛ほど実践することに困難なことはありません。

地球の裏側の人々に「愛している」と言うことは容易いですが

今一緒に住んでいる身近な人に優しくし

犠牲的に時間と労力を無償で差し出すことは

大変難しいことですね。

いかがでしょうか。

また人は空気や水や食物なしに生きていけないように

愛なしには生きていけません。

先週も新潟で若者による殺人事件がありました。

詳しい理由はわかりませんが

かつては交際していたと報道されています。

愛が憎しみ怒りに変わることはよくあることです。

勿論それは本当の愛などではなく自己中心的なものでした。

昔こんな話を聞いたことがあります。

ある独裁国家の孤児院で三歳までの孤児97人に

授乳の時哺乳瓶を赤ちゃんの口にあてがうだけで

抱くことも語り掛けることも微笑むこともなくまるで

ペットショップのペットのように育てられたのです。

その結果三か月後に赤ちゃんの食欲がなくなり

表情がうつろになり五か月後にはひきつけや

震えを起こしたりする子供が表れ何と一年後には

27名の赤ちゃんが亡くなってしまったそうです。

その後も死亡する子供たちは増え続け

ほとんどの子供たちの心身に異常を来たらしたそうです。

人は愛されることなくして愛を体感することなくして

生きていけない存在なのです。

「愛を最高の目標にしなさい。」(1コリント14:1a)