PASTOR BLOG 牧師からのメッセージ

お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ

2019.04.08

警告があった

Q:今から107年前の4月14日に何が起こったかご存知ですか?

A:それは当時世界最大の豪華客船

タイタニック号が沈没するという大悲劇が起こった日です。

映画の「タイタニック」をご覧になった方は多いのではないでしょうか。

タイタニック号は英国のホワイトスター汽船会社に所属し

アイルランドのベルファースト市の造船所で建造されました。

そして完成後の1912年4月10日に2208名の

乗客乗務員を乗せてサザンプトン港から

米国のニューヨークへと処女航海の途にたちました。

当時新しく造船されたタイタニック号に乗船できる

ということは上流特権階級者のステータスシンボルでした。

4日後の14日(日)午後11時45分北太平洋上で

氷山に衝突し2時間半後に沈没し乗客815名

乗務員688名計1503名が溺死してしまうという

当時世界最大の海難事故となってしまいました。

救出されたのは705名のみでした。

助かった人の証言によると氷山の一角に斜めに

乗り上げただけで当初は驚くほどかすかなショックで

ほとんどの人は気づかなかったそうです。

長さがおよそ300mもあり当時の最高技術を

投入した贅沢な豪華客船がいともたやすく

沈没してしまったことは大きな衝撃でした。

いったい何に問題があったのでしょうか。

①警告があった

衝突前に近くを航行する他の船から電信が入っていたそうです。

「タイタニック号 タイタニック号近くに氷山あり注意せよ!」と。

しかし当時最速の大西洋横断記録を目指していた操縦士らは

それを諦めることができず

何回もの警告に耳を傾けるということはありませんでした。

②過信

6万排水トン 4万6千馬力 21ノットそして

全長およそ300m 船底が20に区切られ

絶対に沈まない完璧な設計の豪華客船が沈没するなど

誰も考えもしませんでした。

③備えがなかった

タイタニック号のデッキには十分な救命ボートや

浮袋などを備えるスペースがあったにも関わらず

圧倒的にその数が不足していました。

避難の時パニックになったことは生存者が証言しています。

この大災難のニュースは全世界に駆け巡りました。

ホワイトスター汽船会社の入り口には大きな白い紙が貼り出され

・救出者

・死亡者

・行方不明者

の名前が記されました。

そしてやがて時間が過ぎるとともに最終的に

行方不明者がどちらかに振り分けられていったのです。

さてこの大事件は今日に生きる私たちにも

大きな教訓を与えてくれています。

「人生航路」ともいいますが

人生にも予期しないことが起こるものです。

①人は心が高慢になっているとその人のための忠告や

アドバイスに耳を傾けない傾向があります。

②驕りや過信には注意が必要です。本人はそのことに気が付きません。

③何事にも備えがあるとないでは結果に 大きな違いをもたらします。

「人生航路」

あなたはいかがでしょうか。